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夫の脱ステロイド 井本整体との出会い vol.4

生まれた時からアトピーと付き合ってきた夫。

32才でステロイドやめる宣言をし、井本整体の技術を修めた整体の先生のところへ通い始めて勧められたのが蒸しタオルです。ただ、いままで痒い時は冷やしていた経験から、熱々の蒸しタオルを試すことに躊躇しました。ただでさえ辛い痒みが、もしかしたらますますひどくなってしまうのではと想像したら、確かに試すことさえ怖くなるでしょう。

でも試してみた結果、その効果を驚きを持って体感することになりました。
(詳しくは夫の脱ステロイド 井本整体との出合い vol.3で)

ではなぜ、蒸しタオルで痒みが和らいだのか?

摩訶不思議だけど何か効く、というものではなく、きちんと痒みが和らぐ身体のメカニズムがあります。

まずは、なぜ掻いてしまうのか、です。
アトピーの症状があったことがある方、またはその様子をそばにいて見ていたことがある方は、掻くときに、掻く手は掻かれている箇所でどういう方向に掻いているか思い出してみてください。

身体の中の流れに沿って掻いていると思います。
例えば腕が痒いときは腕の中の血管等の流れに沿う方向で。
首を掻くときは首の流れに沿った方向で。
流れを分断する方向で掻くことは、あまりないんじゃないかと思います。

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腕を描く時
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首を掻く時

アトピーの症状は排泄の一種だと井本整体では考えます。
排泄とは不要なものを身体の外へ出すことです。体の中の流れが良ければ、不要な物をスムーズに体の外に出せますが、体の中の流れが悪いと排泄がなかなかうまく行きません。

掻く方向が無意識に体の中の流れに沿っているのは、掻くことで体の中の流れを促そうとしているから。
流れが悪い箇所を流れに沿う方向で掻くことで、流れを助けていると考えます。

次に蒸しタオルのメカニズムです。

蒸しタオルは熱い→ぬるくなる→熱いという温度差を利用した熱の刺激を肌に直接施すことで、その箇所の流れを良くする働きがあります。
(詳しくは 「たった5分で体が変わるすごい熱刺激」サンマーク出版)

流れが悪いから掻いている箇所に、直接蒸しタオルをあてることで、中の流れがよくなる。だから痒みが和らぐという身体の仕組みです。


まだ整体を学ぶ前、アトピーの痒みは排泄の働きと密接に関わっていると感じた出来事がありました。

その日は夫はおなかの調子が悪く、酷い下痢をしていました。そして不思議と下痢をしている間は痒みがなかったそうなんです。

確かにその時は、いつも顔を掻き続ける手は止まっていました。下痢は辛いけど、痒みがないのはすごくありがたかったそうです。

下痢は排泄そのものです。例えば何か悪いものを食べたときなど、何か排泄する必要があるときに、下痢で体の外に出すのは自然なことです。そして体が下痢でしっかり排泄できている間は、痒みがないのです。不思議なようですが、当然といえば当然なのかもしれません。身体の働きとは、本当にうまくできているなと思います。

アトピーで一番辛いのは痒みだと思います。その痒みを和らげる効果のある蒸しタオルという最強の味方に支えられ、夫は脱ステロイド生活を一歩進めることができました。