夫が「ストロイドを止めてアトピーと正面から向き合いたい。」と宣言をしてまもなく、知人の紹介で井本整体の技術を修めた整体の先生と出会いました。
早速体を見てもらいました。施術(操法)を受けた後、先生は「右の肺がグダグダになっている。大変だと思うけれど、精一杯みさせていただきます。」と言いました。(右の肺がグダグダとはなんぞや?)と思いながらも、「精一杯みさせていただきます。」という言葉をとても心強く思いました。
その時教えてもらったことが、
A1.皮膚の症状は排泄の一種。出しきるのが大事。
A2.掻くのは、体の中の流れを手助けするための動き。なので痒かったら掻いてOK。
A3.痒みが出たら、蒸しタオルで熱刺激すると痒みが治まる。
です。実際にそれまでやっていたことが
B1.症状が出たら薬で抑える。
B2.なるべく掻かないようにする。(夜中に手を縛っていたことも)
B3.かゆみが出たら冷たい濡れタオルをあてる。
だったので、おもしろいほど真逆です。
まずステロイドをやめたので、B1からA1への転換はできました。ステロイドをやめてしばらくすると、今まで排泄を抑えていた分、顔全体が2倍くらいに腫れ、胸の間、臍の上などからたくさんの膿が出始めたのですが、「これも排泄排泄、出し切ることが大切。」と思うと、どんどん出ろ出ろという心持ちになれました。
B2からA2への転換も夫は喜んで受け入れていました。掻きたい時に掻いてはいけないと我慢するストレスがなくなったので、大いに掻いていました。血が出ることもありましたが、血と一緒に排泄できるので大丈夫と教えてもらっていたので、安心して掻きました。ただ、傷だらけになるので痛いです。それでも、痒いのと痛いのだったら痒い方が辛いので、掻きたいだけ掻いて良いというのは受け入れやすかったようです。
難しかったのがB3からA3への転換です。お風呂に入って痒くなる、暑くて汗を掻いて痒くなる、という経験があったからか、「熱々のタオルを肌の上に直接のせるなんてとんでもない!!余計に痒くなるに決まってるじゃないか!」という思いがどうしても拭えず、2ヶ月ほど蒸しタオルのアドバイスを受け入れられずにいました。
ある日、猛烈な痒みでもうどうにもならなくなり、「もうどうにでもなれ!」という気持ちで蒸しタオルをしてみたそうです。